映画: Chishū Ryū
- 1953
東京物語 (1953)
東京物語8.11953HD
戦後変わりつつある家族の関係をテーマに人間の生と死までをも見つめた深淵なドラマ。故郷の尾道から20年ぶりに東京へ出てきた老夫婦。成人した子どもたちの家を訪ねるが、みなそれぞれの生活に精一杯だった。唯一、戦死した次男の未亡人だけが皮肉にも優しい心遣いを示すのだった……。...
- 1965
赤ひげ (1965)
赤ひげ8.11965HD
山本周五郎原作の『赤ひげ診療譚』を基に、巨匠・黒澤明監督が三船敏郎、加山雄三主演で映画化したヒューマニズム溢れる人情ドラマ。江戸時代の小石川養生所を舞台に、そこを訪れる庶民の人生模様と通称赤ひげと呼ばれる所長と青年医師の心の交流を描く。長崎で和蘭陀医学を学んだ青年・保本登は、医師見習いとして小石川養生所に住み込むことになる。養生所の貧乏くささとひげを生やし無骨な所長・赤ひげに好感を持てない保本は養生所の禁を犯して破門されることさえ望んでいた。しかし、赤ひげの診断と医療技術の確かさを知り、また彼を...
- 1990
夢 (1990)
夢7.71990HD
黒澤明監督自身が見た夢をベースに、時に美しく、時に残酷な8つの物語がオムニバス形式でつづられ、豊潤なイメージ世界が描かれる作品。きつねの嫁入りを見た少年の話「日照り雨」。花吹雪の中、人形たちが舞い踊る「桃畑」。戦争で生き残った男が体験する不可思議な物語「トンネル」。ゴッホが絵画の世界に入り込んだ「鴉(からす)」。原発の恐怖を描いた「赤富士」など、8つの物語が、時に美しく、時に残酷にオムニバス形式でつづられていく。黒澤監督の豊潤なイメージ世界を堪能できる作品。...
- 1985
Mishima: A Life in Four Chapters (1985)
Mishima: A Life in Four Chapters7.71985HD
物語は三島由紀夫最後の一日となる朝から始まり、『金閣寺』『鏡子の家』『奔馬』を劇中劇として見せながら三島の生涯を描いていく。 どもりを持つ学生・溝口は金閣寺はその美しさに見苦しい自分の姿を責め悩み、放火をしてしまう『金閣寺』。容姿端麗で華奢な美青年・治が、最後はマゾヒスティックな狂愛に溺れていく『鏡子の家』。剣道に励む青年が同じ学生仲間とクーデターを決起する『奔馬』。そして、三島由紀夫の最期の瞬間に至る…。...
- 1959
お早よう (1959)
お早よう7.71959HD
郊外の住宅地、長屋のように複数の家族が隣り合って暮らしている。林家の息子実(設楽幸嗣)と勇(島津雅彦)はテレビがほしいと両親にねだるが、聞き入れてもらえない。子供たちは、要求を聞き入れてもらえるまで口を利かないというストライキをして、最終的に買ってもらうのだった。 ...
- 1991
夢の果てまでも (1991)
夢の果てまでも6.81991HD
ヴィム・ヴェンダース監督が約13年間構想を温めながら完成させた作品。SF要素を絡め、終末が訪れた世界を舞台にしたロードムービーとラブストーリーの要素を結び付けている。 1999年冬、核衛星の墜落が予測され、世界は不安に覆われる。ヴェニスから車で旅に出たクレアは、途中何者かに追われるトレヴァーと出会う。一度は別れたものの、なぜか彼のことが気になり、元恋人の作家や私立探偵と共にその後を追ってリスボン、モスクワ、北京へ。東京でトレヴァーと再会したクレアは、彼の旅の目的を知る。...
- 1951
麦秋 (1951)
麦秋7.81951HD
結婚にあまり興味のない娘と、そんな娘に早く結婚してほしいと気を揉む家族を中心にさりげない日常をユーモアを織り交ぜ淡々と細やかに描く感動作。敗戦後わずか6年の作品とは思えないモダンな息づかいには驚かずにはいられない。北鎌倉に住む間宮家では適齢期を過ぎた娘紀子の結婚が何より気がかり。当の紀子は大手の会社で秘書として働き、いまだのんきに独身生活を楽しんでいる風だった。やがて、そんな紀子に縁談話が立て続けに舞い込むのだったが……。 巨匠・小津安二郎監督を代表する傑作の1本。...
- 1949
晩春 (1949)
晩春81949HD
鎌倉で一人娘の紀子と2人で暮らす大学教授の曽宮周吉。妻を早くに亡くしたこともあり、紀子は27歳になる今でも父を置いてよそへ嫁ごうとはしなかった。周吉の実妹・田口まさは、そんな2人が気が気でなく、何かと世話を焼いていた。いつまでも渋る紀子を結婚させるため、周吉はついにある決断をするのだった。...
- 1957
東京暮色 (1957)
東京暮色7.71957HD
親子愛の断層に焦点を当てた巨匠・小津安二郎の異色作――― 杉山周吉は、20年前、妻にその愛人と逃げられ、長女を嫁がせた今、次女・明子とひっそりと暮らしている。だが、最近明子の帰宅が遅れがちなことに気をもんでいた。明子は年下の恋人の子を妊娠、それを知って姿を消してしまった彼を毎晩探しさまよっていたのだ。そんなある日、ふとしたことから明子は自分や父を捨てた実母と再会。何も知らなかった明子は、母のみだ…...
- 1952
お茶漬けの味 (1952)
お茶漬けの味7.51952HD
田舎出身の佐竹茂吉は、社長の親友の娘で上流階級育ちの妙子と結婚した。妙子は一等車での旅行や野球観戦などで遊び回り、茂吉は妙子の嫌いなタバコ「朝日」を吸い、出かけるときは三等車に乗り、酔って帰ってはお茶漬けを食べていた。茂吉と妙子の溝は深まるばかり。妙子が同級生の住む神戸へ旅行している間に、茂吉の海外出張が決まり、妙子に連絡がつかないまま茂吉は日本を発ってしまう。...
- 1958
彼岸花 (1958)
彼岸花7.41958HD
平山は娘の文子が相談もなしに結婚を決めたことを激怒する。知人の娘の縁談には寛容だが、自分の娘の結婚には冷静になれない父親の姿を描いた、小津監督初のカラー作品。...
- 1961
小早川家の秋 (1961)
小早川家の秋7.51961HD
京都の造り酒屋・小早川の長男は早く死に、その未亡人の秋子に親戚の北川が再婚話を持ってくる。相手の磯村は鉄工所の社長でちょっとお調子者だ。また、次女の紀子も婚期を迎えて縁談が持ち込まれるが、彼女は大学時代の友人で、札幌に転勤することになっている寺本に思いを寄せていた。一方、小早川の当主・万兵衛は最近、行き先も告げずにこそこそと出かけることが目立つようになった。店員の丸山が後を尾けるが、したたかな万兵衛に見つかってしまい失敗。小早川の経営を取り仕切る入り婿の久夫と長女の文子夫婦が心配して行方を突き止...
- 1960
秋日和 (1960)
秋日和7.81960HD
美しい未亡人の母親に持ち込まれた再婚話に、娘は抵抗するが……。母娘の愛情を細やかに描いた、小津安二郎監督の晩年の傑作。原節子、司葉子、笠智衆ら名優ぞろいのキャストにも注目。...
- 1960
悪い奴ほどよく眠る (1960)
悪い奴ほどよく眠る7.61960HD
日本未利用土地開発公団の副総裁、岩淵の娘佳子と、秘書の西幸一の披露宴が執り行なわれようとしていた。しかし、この西という男、実は5年前、新庁舎の建設に絡む不正入札疑惑で自ら命を絶ち事件の幕引きを図った課長補佐・古谷の一人息子だった……...
- 1962
秋刀魚の味 (1962)
秋刀魚の味7.81962HD
周平(笠智衆)は、妻とは死別し、長男の幸一(佐田啓二)は結婚して家を出て団地暮らし。いまは娘の路子(岩下志麻)と次男の和夫(三上真一郎)と3人安らかに暮らしていた。 ある日、周平はいつものように友人の河合(中村伸郎)、堀江(北龍二)と酒を飲みに行く。 話題は路子の嫁行きの話になり、まだ路子を嫁にやることなど考えてもいなかった周平は悩み始める…。 日本映画界の巨匠・小津安二郎監督の最後の作品で、妻に先立たれた男とその子供達の幸せの中にもなぜか潜む孤独と寂しさを描いた作品。...
- 1974
砂の器 (1974)
砂の器7.31974HD
ある日、国鉄蒲田操車場構内で扼殺死体が発見された。被害者の身許が分らず、捜査は難航した。が、事件を担当した今西、吉村の両刑事の執念の捜査がやがて、ひとりの著名な音楽家・和賀英良を浮かび上がらせる…。...
- 1942
父ありき (1942)
父ありき6.91942HD
金沢の中学教師である堀川周平は、妻を失い、小学生の良平と二人で暮らしていた。しかし修学旅行先で教え子を溺死させてしまい、責任を感じた周平は学校を退職。出身地の信州に帰るが、中学生になった良平を寄宿舎に預け、一人で東京の工場に勤めることにする。帝大を卒業し教師となった良平は、久々に父親と温泉宿で再会し、教師を辞めて一緒に暮らしたいと告げた。しかし周平は「今の仕事を投げ出してはいけない」と息子を諭すのだった。...
- 1961
人間の條件 (1961)
人間の條件8.41961HD
...
- 1954
二十四の瞳 (1954)
二十四の瞳7.71954HD
大石久子は昭和3年、新任教師として瀬戸内海にある小豆島の分校に赴任した。久子が受け持つことになった一年生は十二人で、みな澄んだ瞳をしていた。やがて久子は本校へ転任することになった。しかし貧しい村の教え子たちは、一人として望み通り進学することができなかった。戦争をはさんで島の分校に戻った久子は、そこでかつての教え子たちと再会する。...
- 1984
お葬式 (1984)
お葬式7.21984HD
ある日、俳優の井上侘助(山崎努)と妻で女優の雨宮千鶴子(宮本信子)は夫婦共演のCM撮影を行っていたが、そこに突然連絡が入る。千鶴子の父・真吉(奥村公延)が亡くなったのだ。親族代表として葬式を出さなくてはならなくなった侘助はマネージャー里見(財津一郎)の助けを借りつつも途方に暮れる。 千鶴子の母・きく江(菅井きん)や千鶴子の妹・綾子(友里千賀子)夫婦、そして真吉の兄・正吉(大滝秀治)とともに遺体を伊豆の別荘に運び、お通夜の準備に取り掛かる。葬儀屋・海老原(江戸家猫八)とともに、お通夜当日の朝を迎...